どんな職業か
サーバー等情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する。 運用・管理には定常業務と非定常業務がある。定常業務ではサーバーのリソース監視を行ったり、トラブル・不具合、外部からの攻撃、異常なアクセスなどがないかログファイルをチェックするなど、稼働状況を監視する。また定期的にデータやシステムのバックアップを行う。 非定常業務ではハードウエアの故障やソフトウェアの異常など、障害が起こったときに保守担当に連絡し、運用・管理担当においても早期に復旧するよう作業を行う。 週次、月次など定例ミーティングもあり、ここでは運用状況を検討したり運用手順の見直し、情報共有等を行う。ユーザーやヘルプデスクからの問合せに対応することもある。運用手順書などのドキュメントを更新したり、一日の最後に日報等を作成する作業もある。このほか、WebカメラやノートPC等の貸出し管理のデータベース作成、ユーザーへの情報発信、LANケーブルの接続等のサポート作業を行うこともある。 情報システムは24時間365日稼働しているが、顧客のニーズ等によって人間が24時間監視している場合と、異常を検知できる仕組みを取り入れ、無人運転している場合がある。 <就業希望者へのメッセージ> IT業界に漠然とした興味があるものの具体的にどうしたらよいか迷っている人にとって、「運用・管理(IT)」は、IT業界で働くための基礎になる知識・経験を得るための入り口にもなる仕事です。(就業者 20代) ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 サーバー、クラウド、表計算ソフト(Excel、GoogleGoogleスプレッドシート等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.2 | 268 / 498 | 上位54% |
| 読解力 | 4.2 | 177 / 498 | 上位36% |
| 説明力 | 3.9 | 242 / 498 | 上位49% |
| 指導 | 3.9 | 158 / 498 | 上位32% |
| 文章力 | 3.8 | 219 / 498 | 上位44% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.8 | 108 / 498 | 上位22% |
| 設置と設定 | 3.8 | 27 / 498 | 上位5% |
| 故障等の原因特定 | 3.7 | 36 / 498 | 上位7% |
| 新しい情報の応用力 | 3.6 | 150 / 498 | 上位30% |
| 他者との調整 | 3.6 | 215 / 498 | 上位43% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| コンピュータと電子工学 | 2.7 | 21 / 508 | 上位4% |
| 事務処理 | 2.2 | 175 / 508 | 上位34% |
| 通信技術 | 2.1 | 28 / 508 | 上位6% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.6 | 312 / 508 | 上位61% |
| コミュニケーションとメディア | 1.6 | 194 / 508 | 上位38% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.5 | 253 / 508 | 上位50% |
| ビジネスと経営 | 1.4 | 198 / 508 | 上位39% |
| 設計 | 1.4 | 106 / 508 | 上位21% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.3 | 192 / 508 | 上位38% |
| 経済学・会計学 | 1.0 | 235 / 508 | 上位46% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 247 / 426 | 上位58% |
| マルチタスク | 2.8 | 196 / 426 | 上位46% |
| 演繹的推論 | 2.7 | 239 / 426 | 上位56% |
| 記述表現 | 2.7 | 278 / 426 | 上位65% |
| 発話表現 | 2.6 | 312 / 426 | 上位73% |
| 帰納的推論 | 2.6 | 252 / 426 | 上位59% |
| 記憶力 | 2.6 | 300 / 426 | 上位70% |
| 選択的注意(集中する力) | 2.6 | 282 / 426 | 上位66% |
| 発話理解 | 2.6 | 308 / 426 | 上位72% |
| 記述理解 | 2.6 | 292 / 426 | 上位69% |
仕事内容
- サーバー等情報システムがトラブルや不具合で停止することなく安定して稼働するよう運用・管理する。
- サーバーのリソース監視を行う。
- トラブル・不具合、外部からの攻撃、異常なアクセスなどがないか情報システムを監視をする。
- 定期的にデータやシステムのバックアップを行う。
- 故障や異常など障害が起こったときに、保守担当に連絡する。
- 故障や異常など障害が起こったときに、早期に復旧するよう作業を行う。
- ユーザーやヘルプデスクからの問合せに対応する。
- 週次、月次など定例ミーティングで運用方法の検討や見直し、情報共有をする。
- 運用手順書などのドキュメントを更新する。
- 日報を作成し、翌日の業務の準備をする。
- クライアントの情報システムをリモートで運用・管理する。
- リモートで対応できない場合、クライアントのところに行き、復旧作業等を行う。
- データベースから必要なデータを抽出する。
- ユーザー権限を管理する。
- IT内部統制の管理業務を行う。
- 情報システムのサービスを切り替えたり、新サービスを公開する。
- ネットワークやサーバーを新たに構築・導入する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、高卒で入職するケースは少なく、コンピューター系の専門学校、大学卒等が多い。「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「ITパスポート」の資格を持っていると就職に有利である。中途採用では経験者が求められることが多い。 サーバーやネットワークに関する幅広い知識が必要であり、入職後に経験を積みながら取ると良い資格として、独立行政法人情報処理推進機構(lPA)の「基本情報技術者」、「応用情報技術者」、「ITサービスマネージャ」がある。その他、「ITILファンデーション」(運用・管理に関する知識を証明する世界共通の資格)、LPIC(Linux技術者認定資格)やCCNA(Cisco Certified Network Associate、ネットワークエンジニアの技能認試験)などもある。 入職後には、主に現場でのOJTを通じて情報システムのバックアップ、情報システムの稼働やログファイルの監視、障害時の復旧など一通りの業務を学ぶ。業務内容や会社の規模によって、チームで分担して運用・管理を行う場合と、1人で運用・管理を任される場合がある。 その後のキャリアに関しては、現場経験を積み現場のリーダーとなり、さらに地方を統括するリーダーや本社の管理職になっていくケースと、上記資格を取得するなどし、ネットワークやサーバー構築等の運用・管理のスペシャリストとして活躍するケースがある。また、社内の人事異動によりプログラマー等に異動するケースもある。 この仕事から転出する場合、企業規模の異なる同業他社に転職する者や、他の業界のIT部門へ転職する者、プログラマー等のIT関連の別の職業へ転職する者等がいる。 仕事をする上ではチームワークや職場の上司・同僚、顧客とのコミュニケーションが不可欠であり、状況の共有や問題解決のために、的確に説明できることが必要である。運用手順書等を更新できることも求められる。また、障害時に迅速に問題解決できることも必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.6 |
| 高卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.3 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
関連する資格
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ITサービスマネージャー
- ITILファンデーション
- LPIC
- CCNA
- ITパスポート
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の情報処理・通信技術者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には5の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 371.6千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,123.3千円 |
| 平均年齢 | 40歳 |
| 平均勤続年数 | 11.3年 |
| 労働者数 | 24,090人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤305.5千円
- ≤326.4千円
- ≤348.2千円
- ≤371.3千円
- ≤443.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
今日、情報システムは様々なところで稼働している。県庁所在地など都市部もあれば郊外にある場合もある。情報システムが置かれている場所で勤務する場合もあるが、顧客の情報システムを自社からリモートで監視、管理する場合もある。 就業形態は、正社員である場合が多いが、契約社員等が限定された業務を行っている場合もある。派遣形態で働く者もいる。 賃金形態は、正社員の場合は月給制であり、収入は比較的安定している。 人間が24時間監視する場合は交代制での勤務となる。残業時間については勤務先によるが、人事異動の多い時期、また新サービス運用開始の時期などに長くなる傾向がある。休日は土日とは限らないが週休2日制となっている場合が多い。 運用・管理を取り巻く最近の変化として、大規模なデータセンターやクラウドへの集約化が進んでいる。また、ビッグデータ、IoT、RPA(Robotic Process Automation)、AI(人工知能)が広がる中、これらに関係する情報システムの運用・管理の仕事が増えている。情報システムの集約化、運用・管理の無人化が進む一方で、セキュリティ等の面から自社内に情報システムを持つ企業は一定数あり、また新たな情報システムの導入も多く、運用・管理の仕事は一定の需要がある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- システムエンジニア(基盤システム)近さ 0.811
- セキュリティエキスパート(オペレーション)近さ 0.800
- システムエンジニア(受託開発)近さ 0.759
- データエンジニア近さ 0.755
- システムエンジニア(Webサービス開発)近さ 0.754
- ソフトウェア開発(パッケージソフト)近さ 0.741
- システムエンジニア(組込み、IoT)近さ 0.713
- ヘルプデスク(IT)近さ 0.703
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)